お尻にできた粉瘤で大騒ぎした思い出 その5 – 消えた思い出のドライブ旅行

握りこぶしサイズに腫れた尻に涙目になりつつ、旅行の荷造りを完了させました。
無事に旅を完遂できるのかシュミレーションしてみると、やはり一番不安だったのは車の運転です。

実はこれまでの経験のなかで、ひとつだけ特技ができていました。
それは 「半尻を浮かせての運転」 です。
普段から車での移動が多い私は、腫れてからも通勤や病院通いまですべて車移動でした。
AT車ですので、ちょっと慣れない体制でも運転できるんですよね。
もちろん普段以上に安全確認を行い慎重な運転にはなりますが。

これは腫れた尻が痛くないという訳ではないです、とても痛いですが、少しは痛みがマシな座り方になるというだけです。
そんな状態で長時間の運転はできるはずもなく、 旅の交通安全は同行のペーパードライバー2人 に託されました。

不安要素しかない旅立ち

出発の朝は、昨日と同じくらいの12センチ×10センチくらい。
どうか旅行中に破裂しませんようにと祈りながら、処方されたステロイドと抗生物質を飲み、痛みを堪えて軟膏を塗り、ガーゼを貼り付けます。

待ち合わせ場所まではソロソロと運転してみるも、やはりお尻の激痛は変わらず。
「薬も飲んでいるし、もしかしたら旅行中も運転かわらないでいけるようになっているかも」とか思っていましたが、そんな期待は消え去りました。
これかえら片道3~5時間の運転は無理です。上半身を起こして座り続けるだけでも辛いです。

友人らと合流し開口一番にお尻の痛みを訴え、運転リタイアして交代しました。
朝に飲んだ薬が効き始めているのか猛烈に眠くなっているのもあり、すぐに後部座席で左尻を上に横になり、前座席のふたりと会話をしながらうとうとと眠り、また起きては会話に混じりを繰り返していました。

余談になりますが、日常的に運転して慣れている人ほど他人の運転が怖いものです。
運転手が初心者やペーパードライバーだと尚更です。
横になって周囲を見えないようにするのは、運転状況を直視したくない本音もあったんですよね。
実際に助手席にいると、言わないがならも心中でヒヤっとウワっとすることが多すぎて落ち着かないのと、 緊張感で尋常じゃない脇汗が出ます。

薬が効いているのか追加して飲みまくっている痛み止めが効いていたのか、座り姿勢でないからか昨日ほどの痛みではないものの観光が出来るほどの余裕も元気もなく、観光地では友人ふたりを送り出し私は車内でおやすみでした。

信州のさわやかな初夏の空と雲を車内の窓から見上げながら、一番の思い出が「安全運転お願いします」と「尻が痛くて割れそう」なんて、とても愉快な思い出ですよ。

消えた旅の思い出

いやほんとにね。お尻への気持ち割合が大きすぎて、この旅の思い出がほとんど無いんです。

痛みと薬飲みすぎて車内でほとんど横になっているだけで、宿に到着して友人らにここぞとばかりに ドヤ顔で粉瘤を大公開 し想像以上の超絶リアクションを貰えちょっと満足してみたり、温泉で温まり血の巡りが良くなっているのも手伝いお尻が痛くて眠れなかったりだとか、もう大変でした。

でも思い出の中心は尻 です、お尻の粉瘤です。
ほんとうに後部座席で痛みを訴えているか、薬が効いて寝ているかどちらかでした。たまに起こされて車庫入れの際の指示を出すぐらいなものです。

妻籠宿や昼神温泉もあまり覚えておらず、おいしかったであろう岩魚や飛騨牛の炭火焼もあまり覚えておらず、ほんとに勿体無い。

帰宅した私が、開口一番に家族に漏らした言葉は、「おしり いたい むり いたい ねます」のなぜかカタコトでした。

少し変化した粉瘤状況

この期間に粉瘤は変化しました。
色はどんどん黒味が強くなり 、赤く腫れあがるという感じよりも、赤黒く中身が絞まったような感じです。大きさはさほど変わらないんですけどね、相変わらず握りこぶしサイズです。

あとは、 腫れ表面に水膨れ ができました。ちょうど靴擦れのような形状で、直径5センチぐらいの範囲で薄皮が浮き、なかに水が溜まっているような状態です。
しかし、ここまでは膿の爆発なし。
薬の効果での変化なのか、時間経過での変化なのかわかりません。
水膨れは 腫れている部分とガーゼとが擦れてできた ような気がします。
後日にこの水膨れ部分の薄皮だけを切って腫れの中の水を出したんですが、本当に靴擦れ状態でしたから。


実に勿体無いことになった信州旅行。
時間も代金も勿体無いし、そもそも思い出自体が勿体無いわと、後日に友人らに謝りながら漏らしていたら、「あれはあれで おいしい展開な思い出 やで」との返答が。
そう…なのか…


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