麻酔は出産直前のみ!無痛じゃなかった無痛分娩 -37歳妊婦の出産当日記録その3「事後」

無痛分娩(硬膜外麻酔分娩)で、無事に出産には至りましたが、産後にはまたいろいろと不具合等がありましたので、「事後」編としてまとめておきます。
麻酔分娩特有のものもありましたし、産後によくある症状なのもありますが、とりあえずひとさらい。

寒い!震えが止まらない!

出産直後、先生が後処理をしてくれているときから、震えが止まりませんでした。
寒い!足も寒いし、お腹も肩も背中も全身が寒い!
どうにも震えがとまらなくて、ガタガタガタガタ震えていました。
処置中だったので、先生も助産師さんも側にいたので、すぐに「寒い」と訴えたら、「身体が緊張していたのと、血圧が下がってきているから」と説明され、毛布とホットタオルをいくつか持ってきてくれたので助かりました。
1時間ほどでおさまりましたが、ほんと死んじゃうんじゃないかってぐらい震えましたよ。あせった。

仰向け寝は厳禁です

ええ、厳禁だったんです。
「麻酔の針の針が太くてけっこう大きな穴が開いているので、綺麗に戻るまでは仰向けに寝て圧迫しないでください」との説明でした。
妊娠中ずっと横向き寝で肩と腰と肋骨が痛くてしかたなかったので、仰向きに眠れるのが楽しみだったのに、残念。
この「仰向け寝禁止令」のおかげで、産後入院中に受けられるはずだったエステが受けられずに、もっと残念。楽しみにしていたのになぁ。
産後1週間で解禁され、数か月ぶりの仰向け寝は最高でした!

陣痛よりつらい?!痔の話

妊娠中から不安と恐怖しかなかったいぼ痔ですけどね。
予想通り、出産時には大暴れで、産後に最も苦しめられましたよ。
「股付近の激痛」が、裂けて縫った会陰なのか、大暴れ後戻らないいぼ痔なのか、判断が付かなかったです。

いや、実際はいぼ痔が痛かったんですけどね。
寝ていても起きていても痛い。
足を閉じても開いても痛い。
もちろん座るのなんか恐怖で、円座クッションなんか全く役に立ちません。

出産日夜は、麻酔が切れた時から痛くて怖くて自分で見れなかったんですが、会陰用に処方された軟膏と、いぼ痔用に処方された軟膏を塗るために、おそるおそる指で確認すると、全体的に股付近が全部腫れてるのと、塗った痕といぼ痔との境目がないようなかんじ。
後ろ方向に向かって裂けたんだなと思うんですが、縫ってる箇所といぼ痔がつながっているような…
穴がひとつになっちゃたよって、一人病室のトイレでじみじみしてました。
痛さに震えて呻いて泣きながら。

翌日に診察後にシャワー許可がでたので、その時に鏡をつかっておそるおそる見てみたら、どえらいことになっていました。
こりゃ痛いわって納得のいぼ痔です。複数ありましたが、どれもまあ立派。
画像検索もしたことがなかったので初めて見ましたよ。会陰の傷も含めて忘れられない衝撃映像でした。

これは勝手に引っ込むようなものじゃない、引っ込めないと痛いままだと直感したので、覚悟を決めて軟膏で押し込めることに。
これが正解だったようで、押し込んでいる間は多少は痛みがましになり、工夫すれば円座をつかって座れるようになりました。

しかし、出てくるんですよねえ。
いろんな拍子に、ひとつふたつひょこっと出てくるので、そのたびに軟膏で押し込む終わりの見えないイタチごっこです。

結局、痔に苦しんだのは産後2か月ぐらいまで続きました。
病院では軟膏の処方のみだったので、自分でドラッグストアで「乙字湯」という漢方薬を買って飲んでいました。

産後五ヶ月経過しました

今この記事を書いているのは、産後約五ヶ月です。
麻酔の後遺症もなく、母子ともに健康で過ごしています。
痔はまだありますよ!暴れていないだけで、便秘したりすると顔をだしてきますが、普段はもう大丈夫です。
そのうち落ち着いたら専門の病院へいかないとですね。手術とかになるのかなぁ。

いろいろなことがあり、いろいろな感動と痛みとがあったんですが、誕生の瞬間やその後の体力回復を考えれば、私は無痛分娩で良かったと思っています。
それに無痛分娩じゃなかったら、出産時にいぼ痔が痛くて、それどころじゃなかったかもしれない。

無痛分娩のまとめのつもりが、痔体験の感想になっているような気がしますが、それもまた一興ですかね。


正直なところ、我が家に子供を迎えることができるとは、思ってもいませんでした。
私がお母さんで大丈夫かしらと不安が大きかったのですが、なんだかんだなんとかなるものですね。
妊娠中、出産時、出産直後と本当にいろんなことがありました。
まだ数か月ですが、その当時はその都度余裕もあまりなく、必死でした。
数年後に生意気な思春期を迎えても、数十年後に中年になって私がよぼよぼになっていても、私のかわいい息子として思い出すのは、この時期の息子なんだろうなと感じています。