令和最初の朔日餅は、大好物のかしわ餅でした

「朔日餅」ってご存知でしょうか。伊勢銘菓「赤福」が、毎月一日にのみ販売する菓子の総称で、基本的には毎年おなじ菓子が1年で11種類販売されています。予約販売か当日整理券での販売のみ行われていて、関西県内でもちょっとしたレア感のあるお菓子です。

令和最初に私が買った和菓子は、なんとこの朔日餅!しかも5月は大好きなかしわ餅だったので、これはもうぜひ記事にして紹介しておきたいわけです。

5月の朔日餅はかしわ餅でした

5月の朔日餅はかしわ餅でした

かしわ餅は、すっきりスタンダードな形。葉の色は自然な茶色です、風味はすこし優しめかも。餅は赤福餅の弾力モチモチ、餡ももちろん赤福の甘すぎないこし餡で、これはいくらでも食べられちゃいます!

朔日餅の見せ場は包み紙(伊勢千代紙)にもあります

朔日餅の見せ場は包み紙(伊勢千代紙)にもあります

裏面には包装紙図案の説明書きも。

裏面には包装紙図案の説明書きも。

かしわ餅。

五月、端午の節句。祝菓子は柏もち。柏は新葉が育つまで親葉は枯れません。それにあやかってこどもの成長と子々孫々の繁栄を祈ってきたのが、このお餅。包む手さばきも、神前のかしわ手ににています。

新年を迎え花びら餅から始まり鶯餅や草餅、ぼたもちや桜餅、花見団子など、暑い時期になるまでの餅系和菓子のピーク最後を彩るのが柏餅な気がします。これからはまた涼やかなお菓子がでてくるので、私は一年中たのしいんですけどね!

包装紙 伊勢千代紙のこと

京の宮中や江戸の大奥ではじまった千代紙は、やがて伊勢型紙によって友禅や小紋のうつくしい模様を刷るまでに成熟しました。月ごとの朔日餅を、伊勢の文化「伊勢千代紙」でつつみ、あなた様ご一家の千代の繁栄をお祈りします。

染め物をする型を作るための版画の模様を掘るための絵下地を「型地紙」「染型紙」と呼ぶそうで、伊勢で作られるものは「伊勢型紙」と呼ばれ大変人気があったようです。

そんな伊勢型紙は最近ちょっとしたブーム再熱のようで、伊勢現地でもお土産用にてぬぐいの模様にされていたりして、目にする機会が増えました。とても細やかできれいな模様ですよ。

伊勢だより 版画図面 宇治橋

伊勢だより 版画図面 宇治橋

伊勢だより 令和元年五月一日

伊勢だより 令和元年五月一日

赤福といえば、「伊勢だより」にもぜひ触れておきたいところ。

1年365日すべて日替わりで添えられる赤福店主からのお手紙です。定例のものやその時のみのものなどあるのですが、令和初日はもちろんその時限定のものでした。版画図面は「宇治橋」ですね、伊勢神宮内宮の五十鈴川にかかる参道の宇治橋です。

伊勢だより

今日から令和。新しい時代がはじまります。神宮ではご即位を奉祝し、神宮深淵の特設舞台で奉祝演武が公開されます。日本中がお祝いに包まれて、今日はみな晴れやかなお顔です。この日を期して、新しいことをはじめられる方もおられるでしょう。私どもも、神路山と島路山に囲まれた清流五十鈴川のそばで奉平を祈り、令和元年をお祝い申し上げます。

五月一日 各位 店主敬白

余談ですが、私はちょっとした伊勢だよりコレクターで、昭和時代からちまちまと集め続けている伊勢だよりが1300枚を超えてきています。どうにか活用したいんですけど、どうしたらいいのやら。

「平成最後の」から「令和最初の」まで、きっとたくさんのメディアや人がいろいろな事柄で話題にするのだろうなって思うんですが、私も令和最初っぽいことが出来て良かった。

販売形式がちょっと特殊なので、私にはなかなか購入機会がないのですが、チャンスがあればまた何か購入したいなって思います。好み的には7月の笹流しを食べてみたいな。

興味のあるかたは、ぜひ購入トライ&ご賞味ください。

赤福商品一覧 https://www.akafuku.co.jp/product/

朔日餅のご購入・ご予約について https://www.akafuku.co.jp/buy/