思ってたのと違う母親教室
本来なら妊娠前期あたりに行っておくべきだったのですが、こういうのってすべて平日昼間なんですよね。
わざわざ終日仕事を休むほどのものじゃないと判断して、産休に入ってから行ってきました。
行政のものは日程が合わなかったので、病院で行っているマザークラス(後期)に参加です。
1回500円でしたが、500円の価値はどこにあるのかと思った有様。
私の病院では、分娩予約申し込み時に妊娠中や出産後の案内をまとめた冊子をくれるんですが、それをざっと読み上げるだけ。
そしてあらためて注釈をいれることもなく、「何ページから何ページを読んでおいてくださいね」で終了。
呼吸法については「ここにいろいろ書いてますけど、実際には助産婦がいるのでその都度指示しますから大丈夫です」で終了。
唯一メモをとって帰ってきたのは、出産や入院の準備品の説明でした。
まあ、入院中+退院後数日に使用するようなものはすべて支給だったので、ほとんど準備品はなかったんですけどね。
そして上映されるDVDは、なぜかフランスの高齢未婚カップルの妊娠発覚から出産までのドキュメンタリー仕様。
妊娠中期から切迫早産で出産まで入院生活だったんですが、「ひとりで入院なんて不安よ」なんて泣かれても、しらんがな。
そのDVD放映内で、出産についての説明等があるのならまだしも、それもない。
ただドキュメンタリー仕様、深夜のNHK企画でもみているかのよう。
興味のないフレンチカップルのうだうだを見せられ続ける90分間はひたすら眠いし、イスで腰が痛いし、お腹も張ってくるし、何の修行かと思ったわ。
出産シーンも、いきんでいる女性と手を握り水を飲ませる男性の微笑ましいカットが大半で、いま胎内ではどうなっているだとか、医学的な説明がほとんどない。
あの母親教室に行くのなら、2000円はらって専門書を買ったほうが良かったです。
出産の直前、どうなったら病院に連絡するのか、こういう場合はどうすればいいのかとか、ちょっとは説明してほしかった。
結局その手の話は、最後に先生が現れて「普段と違うことが何かあったら、様子を見ずに必ずすぐに電話して」と言ったあたりだけですね。
まぁ何を言っても何があってもケースバイケースになるからってことなんでしょう、きっと。
母子手帳に「母親教室への参加履歴の記載」があるので、それがひとつ埋めるのに500円って考えることにしました。
体重の増加と、安定の腹囲
体重は、60kgから最終的には65kgのプラス5キロ。腹囲は最大で99センチになりました。
32~38週まで、なぜかずっと99センチ!体重は増えているのに!
不思議でしたわ…胎児体重も増えていたというのに、一体どうなっていたのやら。
妊娠前からはプラス約15kgです。
お腹回り以外には、腰回りや太ももの肉付きがよくなりました。
顔にも多少ついたんですが、それほど気になるほどじゃないかな。
二の腕などの上半身はあまり変わらず。あばらも見えていますね。
心配していた血圧や貧血などは、結局とくに問題視さえることもありませんでした。
自分的には浮腫みはかなりあったんですが、病院的には問題になるほどでもなかったようです。
心の準備が追い付かない出産宣言
37週の妊婦健診時に、内診中の先生から突然「いま子宮口が3センチちょっと開いています、近日中に破水して出産です」と告げられる。
カーテンごしに言われていることがすぐには理解できませんでした。
すでに生産期とはいえ「予定日は5月のゴールデンウィーク明け」と信じ込んでいたので、まだ4月に「もう生まれる」だなんて言われても、まったくピンときません。
改めて聞く先生からの説明は「このまま何もなければ、3日後の朝いちばんに入院準備を持って来院、それまでに何かあればすぐに電話」とのことで、とりあえず帰宅を促される。
私は無痛分娩を希望しているので、本格的に陣痛が来てからでは麻酔準備ができないので、何かあればとにかく早めに連絡するように何度も指示される。
何もなければ、そのまま3日後朝に入院して出産準備、その日のうちに出産にしましょうとのこと。
これが月曜日の話で、そこから3日後の木曜日までは、何をしていても気が気じゃありませんでした。
その期間に予定していた整骨院や美容室の予約、友人とのご近所ランチもキャンセルです。
たしかにこの頃はよくお腹が張っていたし、腹痛や腰痛も多かったような気がするけど、よもやこんなに早くでてこようとしているとは思いもよらず!
帰宅後すぐに連休中あたりに行う予定だった入院準備に取り掛かり、リビングの赤ちゃん仕様への模様替え準備なども急ごしらえでした。
出産になるのはまだ先だと呑気に構えていただけに、事態の急展開に夫婦共々てんやわんやでした。
もっと早めにいろいろと準備していればよかった。
とにかく「5月生まれ」だと頑なに信じて疑いもしていなかったのも、ある意味お花畑だったのかもしれません。
念のために腰痛腹痛があると、陣痛アプリにログを取ったりしてみましたが、定期的でもないしすぐに収まったり数分続いたりいろいろ。
外出はしませんでしたが、家内では普段通りに生活していました。
日中はひとりだったし、家事と食事以外では寝ていることが多かったですけどね。
そうして、病院に電話するような事態にもならずに、いよいよ指定の木曜日。
緊張でいつも以上に眠れなかった夜を乗り越え、朝いちばんに病院へ訪れることとなりました。
28週~40週のまとめ
出産したのは38週0日だったので、妊娠期間は37週まででした。
「臨月からはどんどん体重が増えるよ!お腹が大きくなるよ!」の期間を十分に堪能できませんでしたが、もう充分です。
どこからどうみても「妊婦です」な体系になってきたので、電車などで席を譲られたり、車内でも気にかけられることが多くなりました。
歩き方や動きもかなり大幅で大振りになり、ちょっと動くだけでもう動機息切れがすごい。
体力の衰えというよりも、過重による負荷と血液酸素量なんでしょうね。
結局、産休期間は1ヵ月もなかったんですが、それでも私の人生の中で最長のバカンスでした。
今後、一人で過ごせるこんな長期休暇(育休を除く)は、退職か定年まで来ないのかとおもうと、ちょっともったいないですね。
妊娠による変化に戸惑った前期、若干の疲れが出てきた中期、妊婦仕様に慣れてきた後期と、思い起こせば楽しいようなつらいようなよくわからない妊婦生活でした。