お尻にできた粉瘤で大騒ぎした思い出 その8 – 手術日決定。お尻に穴が開く

「お尻の粉瘤がまた腫れたのでもう切ってほしい」と開口一番に先生へ申告。
先生は「前と同じ奴かな?」との軽い返答で、いよいよ診察が開始された。
再び腫れて痛む粉瘤を解放すべく、処置室でうつ伏せになり、おもむろに尻をペロンと晒す。

ガーゼをペリペリと剥がすと、熱く腫れた粉瘤が出現し、ちょっとひんやりと気持ちいい。
もうね、病院で男性医師の前でおしりを出すのにも馴れました。
きっと私がお尻を出した子一等賞だわ。

憎き粉瘤にお別れ宣言

「昨日あたりから腫れました、まだ我慢できるけどめちゃめちゃ痛いです、もうやだ」と私が色々訴える間にも、先生はテキパキと写真を撮り尻を揉む。
ぎゃぁぁー!ってほどでもなかったけど、痛いもんは痛いので、うつ伏せで拳を握りしめて堪える。
「よし、切りましょうか」と、先生が宣言した。

やったー!やっと解放されるのか!
お尻をだしたまま心の中でガッツポーズ。
もう痛い思いをしなくてもいい。
そんな気持ちでいそいそとパンツを履いて、診察室へ移動すると、さっき撮っていた尻写真を大画面で見せつけられた。

ううっ、もっと若くて綺麗な尻ならよかったのになんだか申し訳ない…
モニターにでかでかと写し出されるマイ尻と、憎き粉瘤。
いろいろと容赦がない。
改めて客観的に見ると、ほんとよく腫れてる。あのGW時期ほどではないけど、でも真っ赤っかだ。

粉瘤のくりぬき法手術とは

まずは手術の説明。
やはり丸いパンチで1センチ程度の穴をあけて、そこから炎症している中身と袋を全部引っ張り出す方式です。
切開するのではなく、「くり抜き法」ってやつですね。

先生いわく、綺麗に袋ごとすっぽり取れることもあるし、掻き出して取ることもあるとのこと。
たまに残ることもあるけど、だいたいの人は全部取れると補足していた。
再発は絶対にしないわけではないけど、今腫れているものは取るからそれはもう腫れない。粉瘤を作りやすい体質とかもあるのでなんとも言えないとのこと。
手術は「処置」であって「治療」ではないから、再発するかしないかは形成外科では宣言ができないんだと感じた。

部分麻酔で、出血はします。麻酔後に強く痛みが出るひともいます。
傷も残ると思います。できるだけ小さなパンチで開けるけど、跡が消えるかどうかは個人差が大きい。

淡々とわかりやすく手術の説明を受け、同意書にサイン。
もう色素沈着もしているし、傷も残ってもよかったので、何の問題もなかった。
痛みが怖かったけど、麻酔もあるし、ロキソニンを飲んでもいいらしいので、大きく捉えないことにした。

そして術後の説明。
当日からシャワー可能。滲みるだろうから無理しないように。
術中に中にいれる止血剤を取り除いた翌日以降は、軟膏を出すので、今後の自宅でのケアは以下の4点のみ。

  1. 入浴時にシャワーをかけながら絆創膏を剥がす
  2. 穴の中を流水で洗い流す
  3. 穴に軟膏を詰め混む
  4. 新しい絆創膏を貼る

「穴の中を洗い流す」という単語に若干びびりながらも、4ステップをメモにとっていた。

いよいよ手術日の決定です、が

そして肝心の手術日は、予約をするなら1ヶ月以上先になると説明される。
えー、1ヶ月?!と絶句。
今腫れていて痛いのに、この状態で1か月はつらすぎるどうしよう、と考えたところで、「でもそんなん我慢できないよねえ」と先生が続ける。
「今日は外来も空いてるほうやし、他の患者さんの間にやってしまうから、何時になってもよかったら待合室で待っててくれる?」と。

えっ、今日?!待ってたらやってくれるらしい!
そんなに片手間なのかと二度ビックリしつつも、ありがたく快諾。
「何時になるかわからないから、かなり待たせるかもしれんけど」と何度も申しわけなさそうに謝り続ける先生。
そして「今日手術したら、明日は止血剤を取り出すので、必ず通院してください」とのこと。

待ちます、そんなんなんぼでも待ちますわ。明日も休み取って来ます!よろしくお願いします!
即日切ってくれるなんて、なんてありがたい!やったー!

粉瘤ごとおしりを振って踊りだしたい気持ちを抑えて診察室を後にし、待合室で待機開始です。


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