一澤帆布での通販と、使い込んだかばんのお手入れ方法

一澤信三郎帆布で、トートバッグを新調しました。軽くて丈夫で使いやすい、おまけに職人仕事のハンドメイドもの。関西ではわりと一澤帆布製のかばんは老若男女問わずファンが多いのですが私もそのひとりです。

消費税増税前の駆け込み意識もあって「欲しい!買わなきゃ!」と、今回はじめて通信販売で購入したので、その経過と、ついでに所持中のバッグの丸洗いをしたのでメモしたいと思います。

一澤帆布ってなに?一澤信三郎帆布とは何が違うの?

一澤帆布とは、京都市東山の知恩院近くに工房を構える老舗のかばん工房です。

便宜上このブログでは「一澤帆布」と呼んでいますが、今の屋号は「一澤信三郎帆布」となっていて、職人さんがすべて手作業で帆布製のかばんを製造しています。

帆布とは「ほぬの」と書いて「はんぷ」と呼びます。いちざわはんぷ、ですね。いわゆる「キャンパス生地」ですが、一澤帆布の生地は目地がかなり詰まって防水加工された硬めの生地です。

以前には相続トラブルでのお家騒動が全国的に話題になりました。ややこしい諸事情はあれど「相続裁判に負けたほうが全職人を引き抜き独立、当時の営業店舗の真横に新店舗を立ち上げる」といった、かなりインパクトのつよい出来事でした。

その後いろいろあって今は「一澤帆布」「一澤信三郎帆布」ともに統一して取り扱い、販売製造と修繕もしてもらえます。

お家騒動関連の余談としては、いまは「喜一澤帆布」が派生し、こちらは別系列別店舗で営業されているようです。

通信販売ではなく「受注生産」なんです

そんな一澤帆布ですが、工房・製品には、根強いファンが多くいるものの、物産展や限定販売を除くと「実店舗は1店舗のみ」のお店です。

京都の1店舗しかないので、まあ「買いにくい」わけです。しかも交通もちょっと不便なところにあるし駐車場もない。お店へ買いに行けないお客様のためにと通信販売を始めてくださっていたようで、今回私も利用させてもらいました。

「通信販売」とはいうものの、実際は「受注販売」の形式のようで、たとえば店舗で在庫の無かった型番配色のものを作ってもらったりするのと同じ順番待ちで、注文したら在庫があれば早く送ってくれるし、なければ作って送ってくれる形式。なんとありがたい!

2018年5月に「カンブリア宮殿」で一澤帆布が取り扱われ、その直後からしばらくは、店舗在庫もほとんどなくなり、生産納期は3か月あったのだとか。あくまでも地域物だったものが、テレビとSNSの効果で一気に全国区へと広がったきっかけなんでしょうね。

今回の場合の、発注してから支払い、受け取りまでの日数

紫色が上品ステキ 定番トート H-04【中】

紫色が上品ステキ 定番トート H-04【中】

購入したのは、定番のトート「168【中】」のバイカラー配色「H-04【中】」です。

色は迷いに迷って、紫 x グレーにしました。思っていたよりずっと上品ですてきな色でした。自分的にはちょっと冒険色だったんですが大正解。

今回は、2019年9月22日に注文して、振込用紙が届いたのが9月24日、翌日9月25日朝にコンビニから支払いを済ませ、その後、10月29日に手元に到着しました!

現在の受注生産は、受け取りまでは約1ヵ月ってところのようです。

通販では翌日~数日で手元に届くことが標準となりつつある昨今では、受け取りまで1か月は、ちょっと長く感じました。

いまかいまかとワクワクしっぱなしで、楽しみ倍増でしたね。

在庫があればもっと早くに到着したとおもうので、受注生産になったのであろうことと、消費税増税前の駆け込み購入時期を考慮しても、いまは以前ほど混みあっていない感じなのかもしれません。

丸洗いする場合は、押し洗いしてから、しっかり乾かす

エマールで漬け置き&押し洗い

エマールで漬け置き&押し洗い

形をキッチリもどして、念入りに乾かす

形をキッチリもどして、念入りに乾かす

 

あくまでも自己判断になりますが、私は数年に1度はこうやって洗います。

ぬるま湯とエマールなどの中性洗剤で10分漬け置きしてから、丁寧に押し洗い。その後、たっぷりのぬるま湯で泡が完全になくなるまで濯いだら、形を戻しながらギュッギュと押し拭きしてタオルドライ。風通しの良い屋外と、風通しの良い室内とで2日ほど干します。

干すときは水分のあるうちは重いので、形を整えつつ生地を傷めないように気を付けて、ある程度乾いてきたらポケット等を開いて、乾きやすいように工夫しています。

防水処理をしている帆布なので、濡れにくいけど一度しっかり濡れたら逆に乾きにくいみたいで、カビが生えてしまわないようにしっかり乾かしましょう。


通販対応ができると知ってしまったので、今後購入ペースが増えるかもしれません。すごくうれしい時代の変化です。

ちなみにお手入れ方法は、公式ホームページにはもっときちんと掲載されています。

できるだけ洗わないほうがいいみたいですが、布製ってどうしても手あかやヨレがでるので洗いたくなるのですよね。

手入れする│一澤信三郎帆布

https://www.ichizawa.co.jp/care/