ご飯飲み込み禁止!魚の骨がのどに刺さったときの対処方法

おいしくご飯を食べていただけなのに、平和な食卓が予想だにしない大事件へと発展する「魚の骨がのどに刺さる」イベント。
辛いですよね。どうしていいのかわからないし、違和感もあるし、チクチクして痛いし、でもいつまでも取れないし、ほんと困ります。

昔からよく聞く対応としては「ご飯を丸呑みすれば一緒に抜ける」だとか「そのうち溶けるから気にしないで放置」とかですが、実はこれはどちらも間違いなので要注意です。
後者にいたっては、解決しようとせず放棄していますよね、気にしないでいられるなら気にしていない ですよ。

魚の骨が刺さった!

先日、夕食時に「喉に魚の骨が刺さったかも?!」とギクリとしました。
5~7年ぐらいぶりでしょうか、結局はすぐに取れたか気のせいだったのか、事なきを得ましたが、焦りました。
前回に鯖の骨が刺さったときに、半日ががりの大騒ぎ になってすごく恥ずかしかったので、その時のトラウマが一気に甦ります。

あの時は、どれだけごはんを丸呑みしても全く取れず、どれだけ水を飲んでも全く取れず、それどころか時間が経つにつれ痛みと違和感が増す一方。
しまいには丸呑みしたごはんや大量に飲み込んだ水が原因で、まるっとすべて嘔吐に至りますが、それでも取れずもちろん痛いし出血もしていました。

半日以上奮闘していた疲れと痛みに途方に暮れたときに、見かねた家族が ピンセットとペンライトを持って 現れました。 いい大人が、ひざまくらで喉に刺さった骨をタミヤの長い精密ピンセットで抜いてもらう。

それまでの大騒ぎも含めてかなり恥ずかしかったです。

取れた骨を見ると、ものすっごい太いのがざっくりでした。抜くのもわりと力がいったよう。
あんな大きなものをうまいことするりと飲み込んでしまったところに、骨を抜こうとした努力が裏目に出て、余計に骨を抜けにくくしてしまっていたようです。

喉に刺さった骨をとる方法

いろいろな方法を見聞きしますよね。
先に述べた二つのほかにも、うがいをするとか、酢を飲むなんてものもあります。
民間療法としてどれも間違いの要素が多く、それで取れれば良いけど、それが原因で事態がより深刻に なってしまいやすいものばかり。

よくよく見聞きする方法なのに、どうしてダメなのかリストアップしてみました。

何かを飲み込む対処法

ごはんを丸呑みしたり、水を大量に飲んだり、なかにはお酢や蒟蒻ゼリーを飲むなんて意見もありました。
私もこうするものだと思っていましたが、実は コレがいちばんやってはいけない 対処法です。

飲み込んだものに引っかかって抜け落ちればいいのですが、だいたいは飲み込んだものが骨を奥へ押し込み、より深く刺さり、喉を傷つけてしまいます。
それに、蒟蒻ゼリーは飲み込んだらダメ、ゼッタイ。

うがいをする対処法

とにかくうがいをする。
これは、うがいそのもので洗い出して取れるのではなく、喉を動かすことによって骨が外れるのを狙ったものですが、骨の刺さったままの喉を大きく動かして傷つけてしまうことが多く、軽くうがいをする程度で早めに諦めるのがいいです。

放置する対処法

対処でもないですよね、何もしないで放置です。
骨は唾液で溶けるので柔らかくなったら勝手に抜けるといった主張もありましたが、それっていったい何日かかるんでしょうか。

「気がついたら無くなっていた」のなら、そのまま解決ですが、ささったままの骨が原因で 喉が炎症して熱を出したり、喉が大きく傷ついて出血していたり、いいことなんてないです。
放置するのなら数時間まで にしておきましょう。

対処法の正解は

あれもだめ、これもだめって、じゃあどうすれば!、となりますが、「見える範囲ならお箸やピンセットなどで手動で抜く、第三者に取ってもらう、最終的には病院へ行く決断をする」のが良いです。

自分ひとりでどうにかできるレベルじゃない と判断したら、恥ずかしがらずに早めに誰かに頼りましょう。
ライトがあると骨が見やすいです。つまみ易い長いピンセットがあれば取りやすいです。恥ずかしいのは思い出 です。
病院は耳鼻咽喉科、内科あたりで良さそうです。

もう刺さらないようにするには

当たり前ですが、魚の身はきれいにほぐして少しずつ、よく噛んで食べましょう。
それと最近は「奥歯で物が噛めていない」食べかたが多いようですよ。

日本の食文化は魚料理ありきだと思いますので、骨抜きの魚しか食べないだとか、骨があるから魚を食べないといった選択は、したくないし、してほしくないものです。