年頃の女性がお尻にできた粉瘤で大騒ぎ その9完 – さようなら粉瘤、もう二度と会いたくないです

まさかの当日手術の手筈が整い、うれしさで粉瘤の痛みが薄らいでいた気がします。
とはいえ、着席するとしっかり痛いので、端のほうで立って待つ。
「今日は外来は空いているほう」と言っていたけど、わりと患者さんがひっきりなしに訪れているので、混雑している日は大変そう。
整形形成外科なので、注射だけや、リハビリなんかの患者さんも多いみたいでした。

1時間半ほど待ったところで、私の名前が呼ばれ、いよいよ憎き悪魔、粉瘤とのお別れです。

憎き粉瘤は、わずか10分足らずで取り除かれた

処置室に呼ばれ、再びお尻をだしてベットにうつ伏せになると、先生が現れる。
「おまたせしました」とにこやかに一部穴の開いた手術布を尻にかぶせる先生に対し、「よろしくおねがいします」と、急激に緊張感が高まってくる。

患部周囲にペンでマーキングしてる気配がし、触られ揉まれしているのは痛いけれど我慢。
なんだか看護師さんに指示をだした後に「このサイズで穴をあけますね」と見せてくれた器具は、文具みたいな細長い丸いカッターっぽいもの。
この先端の直系15mmほどが穴が開くサイズのようで、大きいほうですか?ときくと、小さいほうだと言われた。

テキパキと手術が始まった。

まずは麻酔。
粉瘤周囲に数回、部分麻酔注射をブスブスと刺される。なんども刺される。
これが予想通りめっちゃ痛い。思わず濁点の呻き声が漏れる。
「あー、いたいねーごめんねー」と気にもしていない様子の先生。
刺す→患部揉む→刺す→患部揉むの繰り返しで、おそらく患部周囲を取り囲むように刺しているようで、何度も刺される揉まれる。
5~6回刺され揉まれしたあたりから、ようやくあまり痛くなくなってきました。
当たり前だけど麻酔が効いてきたからですが、当時は痛すぎてマヒしたのかと思ったぐらい、麻酔注射がものすごい痛かったですよ先生…

そんな注射の雨やお尻を揉まれているのもわからない感じになったところで、「パチン」と何かの音が聞こえた。

うん?と思ったところで、これまで感じたことのない感覚がお尻を突き抜ける。
引っ張られている。ぐりぐりぐいぐいと。
おしりの肉が内側から引っ張り出されている。そしてぎゅうぎゅう絞られている。

麻酔で表面やなんかは感覚がわからないんですが、おそらく引っ張りだし、掻き出している感覚と、その周囲のところが痛い。
我慢できる痛さではあるけど、経験したことのない感覚に困惑して「いま出してます?」と聞くと、「もう出ましたよ」と、あっさりと報告された。
術中術後もデジカメで撮影し、止血剤を入れて防水テープを貼られて、はい終了。
処置室に入ってお尻をだしてから、10分足らずで取り除かれました。

せっかくなので、取り出した粉瘤を見せてもらいました。
白いのが袋で、黄色いのが中身で、赤いのが血肉?
あれだけ痛くて連日大騒ぎしたのに、対面した粉瘤は拍子抜けするほど小さな固まりで、なんとなく期待外れ感というかなんというか。

私はこんな小さな悪魔に、あれだけ苦しめられたのかよと。
なんともいえない複雑な思いを覚えたのでした。

ちなみに手術代金は、術後の受診や薬代なども含め1万5千円ほどでした。

手術後の経過まとめ

手術直後は痛みもなく、むしろ気持ちもお尻も軽いぐらい。
そのまま車を運転して帰り、出勤して5時間ほどのデスクワークをこなす。
術後2時間ほど経過したあたりで、粉瘤とは違う、鋭い傷の痛みを感じだしロキソニンを数回服用していました。
簡単な手術とはいえ、切ると痛いものですね。

自宅に帰ってみてみると、防水テープにわりと大量の血がにじんでいましたが、止血しているみたいだったので、そんなに心配することなく就寝。
翌朝には痛みもかなり治まり、普通に座って運転できるまでに超回復です。
患部を狙って押すと痛いですが、「何もしなくても痛い」あの状態はもう来ないんだとおもうと嬉しくて仕方ない。

約束通り翌日も通院し、中の止血剤を取ってもらいました。
経過は良好のようで、次は3日後、その次は1週間後の受診で完了です。

この病院では、湿潤療法を取り入れていて、手術後の消毒は一切なしで、自己治癒能力を補う治療法をとりいれています。
患部が渇かないように毎日穴の中に詰めてねと処方された軟膏は、ゲンタシン軟膏でした。
最初は恐る恐る塗り入れるんですが、自分が思っている以上の量が穴の中に入るのが衝撃だった。
中身はけっこう大き目にひっぱりだされていたみたいです。
よく考えたら、あの一番腫れたサイズにまで粉瘤は広がったんですよね。
出入り口は小さくても、中身の部分が浅く広く取り除かれたんだと実感しました。

テープは自身で絆創膏を買って貼ったほうが安価とのことだったので、ドラッグストアでケアリーヴを購入。
徐々に治っていく腫れと傷跡にあわせて、購入するサイズもだんだん小さくしていきました。
詳しいところは私にはよくわからないけど、とにかく「傷は乾かさない」を頭に叩き込んで、毎日自宅ケアしていました。

1週間後の受診まですべて完了したところで、先生から「除去完了」宣言!

2週間ほどで穴もとりあえずふさがり、軟膏がなくなったあとは、しばらくは馬油と普通の絆創膏で過ごしていました。
たまに傷跡が痒かったりつっぱたりすることがあったけど、もう「痛い」なんてどこにもありません。
術後1か月が過ぎるころには、馬油をよく塗っておく程度で、絆創膏も終了しました。
私の自宅にあったのが馬油なだけで、保湿ケアできる低刺激のものだったらなんでも良かったと思いますよ。

粉瘤事件から2年後に振り返る

ついに!
粉瘤とお別れしました。
あれだけ痛くて腫れて、私のおしりは一体どうなってしまうのかと思った粉瘤ですが、解決に傾いたとたん、本当に本当にあっけないほどの幕切れ。

本当に、あの大騒ぎはなんだったんだ。

最初に訪れた皮膚科病院も、間違いではないのだと思う。
いやな思いしかしなかった別の病院も、私とは相性が悪かっただけなんだとは思う。
でもやっぱり「この病院に来てよかった、探してよかった」って思いました。
自身の納得できる病院選びって大事なんだと痛感します。
ずっと皮膚科で通っていたら、いまもまた再発を繰り返してイタイイタイと大騒ぎしていたかもしれない。
あの病院で大きく切開手術をしていたら、入院騒ぎも加わってケロっとした顔して過ごしていなかったかもしれない。

この記事は、粉瘤がはじめて腫れてから約4年後、大暴れしだしたゴールデンウィークから2年後に作成しています。
いまの元粉瘤の様子は、うっすらと色素沈着と穴が残っているのと、中に袋があった部分の身がなくなって、少しほっぺがペッタンコになっている状態です。
そのうちまた肉が盛られて膨らむかな?と、私はたいして気にもしていませんが、婚前の若い娘さんだったら、気にしちゃうかもしれません。

手術してくれた先生には感謝していますが、できればもう二度と通院したくない。
さようなら粉瘤、もう二度と会いたくないです。


この粉瘤シリーズの記事をweb検索で読んでくださっているかたは、部位は違えど、おそらく進行形で当時の私と同じ状況なんだろうと思います。
私の体験記を読んで「こんなひともいるんだー」と気が紛れてもらえれば幸いです。
また、治療・手術する以外の解決策を求めてきたのでしたら「とにかく病院へ行きましょう」の一点張りです。
受診した病院での処置などは様々かと思いますが、私は「さっさと手術する」をおすすめします。

稀に病院名の問い合わせがありますが、以前はメールなどで返信していたのですが、いまはお伝えしていません。
でも、私も検索で探したレベルの、大阪にある有名な形成外科です。個人病院です。
きっとこのブログにたどり着く前に、その病院のホームページやブログなどはサーチ済だとおもいますよ。

私は形成外科で手術しましたが、皮膚科や外科でも取り扱ていたり、美容形成外科でも取り扱いがあるようです。
もし粉瘤が目立つ箇所にあり、手術までに心と痛みの余裕があったなら、美容形成外科を選択していたかもしれません。


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