馬油は常備薬!私が30年以上愛用している理由とその効果

馬油、ご存知でしょうか?
「バーユ」「マーユ」といろいろな読み方をしますが、文字通りお馬さんの油を精製したもので、動物性油脂のクリームです。
製造販売メーカーは様々ありますが、両親も祖父母もずっと使用していたもので、私自身の使用歴イコール年齢になっております。
赤子の頃から今でもずっと現役バリバリな一軍選手!
スキンケアというよりも、頭痛薬や胃薬のような常備薬に近い位置です。

私の馬油歴と、マイ馬油

私の馬油歴は、赤子の頃のおむつかぶれや肌の乾燥防止からのようです。
すでに我が家には馬油が定着済だったので、なんの疑いもなく孫娘の顔や尻に馬油を塗りたくっていたのでしょう。
考えてみると馬油歴は35年以上を経過しております。
成長に伴い、転んで怪我をしても、お茶をこぼして火傷をしても、おへそのごまを掃除するときも、乾燥肌でカイカイになったときも、なにかにつけ「馬油塗っとき」の家でした。
他の家の「メンタム」や「タイガーバーム」や「アロエ」なんかの位置づけだったんだと思います。

幼少期に使用していた馬油のメーカーなどは覚えていませんが、今よりずっと獣臭いにおいがした気がしますが、最近はそんなに獣臭い馬油も見かけなくなりましたね。
きっと業界が広がり取り扱い企業が増え、精製技術も進歩したのかなと思っています。

業界最大手は「薬師堂の尊馬油(ソンバーユ)」

コスメの口コミなどでも、馬油のスタンダートとして取り扱われており、私も使用したことがあります。
デパートなんかの物産展などでもよく見かけるので、こられていたらフラフラと近寄り、サンプルを貰ったり購入してみたり。
ソンバーユはクリームや液体などの形状も多岐にわたり、良い匂いを付けた商品もおおいので使いやすく、ボディクリームやハンドクリームとして使用するにはおすすめですね。

私の愛用は「一光化学のドリームオイル」

瓶パッケージには「馬の油」って書いてます。ちょうど使い切って追加購入したところでした。
微妙に種類が違うのは、気分でいろいろ買うからですが、この双方のどちらかですね。違いは値段と匂いと伸びだと思います。

Amazonや楽天なんかでの通販取り扱いが少なく、ドラッグストアなんかでもみかけたことがなく、おそらく健康食品店などの代理店販売がメインの商品なんだとおもいます。
私も使用し始めたころは、母の知人の健康食品代理店から購入していました。
引っ越しを機に、製造販売メーカーに購入先を紹介してほしいと連絡をしてみると直送販売してくれるとのことで、そこからは一光化学から直接郵送してもらっています。
ドラッグストアで見かける同メーカーの馬油とは、また商品ラインが異なるのかなと思っていますが、そちらは使ったことがないので言及せず。

一光科学㈱ IKKO DREAM OIL
https://www.ikko-kagaku.co.jp/product/bayu

電話やメール問い合わせで対応してもらえます

 

万能すぎる馬油の効果と選び方

馬油の効能ですが、スキンケアとしての「保湿クリーム」と、民間療法としての「血止め・火傷・化膿防止の薬」との2種類に分かれます。

キュレーションサイトや口コミレビューなどで注目されているのは、前者のスキンケアクリームとしての使用目的が多くみられます。
馬の油は人の油と性質が似ているようで、浸透力がとても良いです。
リノレン酸も多く血行促進作用が高いので、特に冬場の乾燥肌に追加するには、うってつけの油分なんですね。

我が家では、後者の「塗り薬」としての使用目的が多いです。
私の怪我火傷も、祖母のアカギレも、母のイボ痔も、父の水虫も、全部馬油に頼りきりでした。
ちなみに、怪我やアカギレへの効果はもちろん、イボ痔や水虫は病院にかかることなく完治させていました。

母のイボ痔は出産後に大変なことになったけど、病院へ行きたがらない母曰く「イボを引っ込めるときに指で中に塗りたくっていたら、ある日突然すごい大出血したきりイボがなくなってもう痛くない」らしいです。「イボが爆発した」とか言ってますが、ほんまかいな。
水虫は「馬油には抗菌作用がある」と聞いた父が、毎日お風呂上りに足に塗りたくっていましたね。数か月コツコツ塗りつづけ、きれいに完治していましたよ。

私は主に、怪我なんかの血止めや火傷に使うのはもちろん、乾燥対策の保湿クリームとして身体に使ったり、就寝前に唇に塗ったりしています。
手指の荒れやささくれがひどいときなんかは、ハンドクリームの前に塗りこめていると、翌朝にはつるつるですよ。
犬猫がいたときは、塗ったしりから舐めとられていたので、他のクリームと併用できなかったんですけどね。いまはいないのでダブル使いです。
あとは、傷痕や虫刺され痕にも早めに塗ります。新陳代謝が高まるらしく、何もしないよりは早く戻ります。

馬油を購入する際には、できれば成分が「馬油」のみのものを選ぶようにしています。
香料が入っているものを購入したときは、肌の保湿クリームとしてしか使用できませんが、馬油100%のものだと上記のように塗り薬として使用したり、粘膜にも躊躇なく使用できるので唇や口内炎や鼻の穴にも塗れます。母は肛門につかっていましたしね…

馬油以外の何かが混ざっているのは決して悪いことではなく、香りがついて使いやすくしていたり、保湿効果を高めていたり、酸化しずらいようにしていたりするので、使用用途に応じて成分を確認すればよいのだと思います。

酸化させたらもったいない!使用の注意と保存方法

「馬油って臭くないの」と友人らにもよく聞かれます。

基本的には臭いです。動物油なので牛油のようなイメージだと思ってください。
でもメーカー努力がありますので、販売商品ではできるだけ精製時に匂いを取り除くようにしているみたいで、価格や精製方法によっても異なります。
尊馬油のノーマルは私には少し油の匂いが気になりますね。
ドリームオイルの無香タイプのものは、唇や鼻の穴に塗っても気になりません。

あとは大きく異なってくるのは、店舗や自宅での保存方法だと思います。
油ですからね、気温や光で簡単に酸化したり分離したりするんですよ。
なので、絶対に一年中冷蔵庫で保存したほうがいいです!
酸化した油は、とにかく臭いし、一度劣化するともう戻りません。
友人におすすめしたときにも「絶対に冷蔵庫保存!」と徹底し、冬場しか使用しないので3年たって使い切れていなくても、まだ匂いがでたりもしていないようです。

いちいち冷蔵庫から取り出して使うのも面倒だし、冷えると油が固まって使いにくいので、小分けにする容器を購入して数週間分くらいだけ出しておけばいいんですよ。
100円均一でも無印良品でも、タッパーなんでもいいので、使用する分と保存分とにわけて使っていくのが、酸化劣化させないコツです。
冷えた馬油の硬さは、焼き肉の牛油そのものです。
丈夫なスプーンやバターナイフで、詰め替える分だけ取り出してください。

私が使用しているのは、写真にある平べったくて底角が丸くなっている小分け容器です。
取るときに爪の間に入り込まないし、量が少なくなっても、最後まですくい取りやすいのでおすすめです。

マイ馬油歴は更新され続けます

私にはここまで用途の広い代替品が思いつかないので、今後もおそらく馬油愛用歴は更新され続けるんだろうなと思います。
そういえば粉瘤手術後の軟膏がなくなってからも、馬油で対応していました。
ほんと馬油さまさまです。


当然ながら医薬品ではありませんので、薬効に関してどうのというのは私にはわかりません。
あくまでも私や家族が使用した感想と事実を記載したまでですのでご了承ください。